2006/11/15

Toys-スカルピー 1

今まで、家庭用オーブンレンジで焼いて固めるスカルピーは、臭いと思ってたので使わなかった。先日、オーブン粘土で作品を作ってるイラストレーターのT.N.さんに聞いたら、「別にくさくないよ」とのことで、さっそく買ってきました。

スーパースカルピーとグレイスカルピー。プリモという高級品は後で試すつもり。まず、材料の性質を知るために、そのままの状態と混合した状態で適当な形を作って焼いてみた。削ったりパテやサーフェイサーの食いつきの感じなどを実験。



・形を作る
スーパースカルピーは、確かに形が作りやすい。ヘラを押し当てると素直に形になる。グレイスカルピーはちょっと柔らかすぎでベタベタな感じ。混合したものは、その中間。

・焼く
オーブンレンジに入れて130度で15分。焦げるのを防ぐためにアルミホイルで蔽うといいらしい。試しに、蔽わずに2回目を焼いてみたら、茶色に焦げた。

・削る
スーパースカルピーは、風化したロウソクみたいな感じ。ナイフが入ったところから粉状にボロボロくずれる。話には聞いていたけど、こりゃ削り主体の制作には完全に不向きだ。それに、半透明の肌色のため、立体感がぜんぜんわからない。
グレイスカルピーは、多少のボロボロ感はあるものの、非常に削りやすい。サクサクと気持ちよく削れる。グレーなので立体感が非常に見やすい。
混合したものは、やはりその中間。ただし、グレイスカルピーが少なめの割合でも、ボロボロ感はグレイスカルピーの感じが大きい。

・パテの食いつき具合
エポキシパテとポリエステルパテは、まったく食いつかない。ポロポロはがれる。サーフェイサー(溶きパテ2種類)はよく食いつくようだ。ということは、サーフェイサーの上にパテを盛るのもアリかな。


で、試しに小さいものを作り始めた。グレイスカルピー(左)と1:1混合(右)。グレイスカルピーは溶剤を抜くと柔らかさを調整できるとのことで、餃子の皮くらい薄くのばして週刊誌にはさんで足で踏んづけて1日おいたら、手で練れないくらいカチカチになった。適当な堅さになるまでグレイスカルピーを追加した後、形を作った。まあ、かなり小さい試し用モデルなので、あんまり器用に形は作れない。

3 件のコメント:

PaintMonster さんのコメント...

あ"、
新しいプロジェクトのスタートですね。
焼いた後はガソリンを塗って新しいスカルピーやパテを盛ると比較的くっつきが良くなります。ただし、ガソリンのニオイはします。

私はひたすら削って成型するタイプの作り方が向いているので、スカルピーは苦手です。

ちなみに、conceptart.orgのPetey(aka Smellybug)の制作レポートがとても面白いのでリンクを貼っておきますね。
>http://www.conceptart.org/forums/showthread.php?t=18287

Kei Sawada さんのコメント...

早速いろいろ試されてますねぇ。
ボクも早く開封しないと!

このブログ、いつも教本として
使わせて頂いています♪

焼く前にシンナーやベビーオイルを
塗るとツルツル表面にできる
そうですねぇ〜。

あとアルミホイルに置くよりも
木の板とかの方がいいらしいです。

Hiroshi Yoshii さんのコメント...

paintmonsterさんへ〜
ガソリンは無理だけど、ジッポのオイルがいいかも。そういえば知ってます?ラテックスでガジガジに固まった筆、ジッポのオイルでキレイに溶かせますよ。グレイスカルピーは、焼き済みに新しくくっつけるときにヘラでなすりつけてからくっつけると、ほぼちゃんとくっついたまま焼けるようです。今日、スカルピー軟化液というのを買ったんで、これでゆるくしたスカルピーをつなぎにできないか実験するつもり。
リキッドスカルピーというのを接着剤がわりに使うのが正式らしいですけど、ここ数日で回った店、ボークス新宿店、渋谷ハンズ、ドニューニョは品切れ中でした〜。何週間か前、吉祥寺のユザワヤにはあったんだけど。通信販売で買えばいいんだけど。

これすごい参考になりますね〜。完全に盛りタイプだけど。細け〜〜。

keiさんへ〜
ウェブとか見ると、焼く前に筆にシンナーつけてなすっておくと表面処理に手間がかからないらしいですね。でも僕の場合、全部削っちゃうのであんま関係ないかも。アルミホイルの上で焼いたら焦げました。今はボール紙の上で焼いてます。