2012/09/24

Jot Touchと、正反対の製品

先端樹脂円盤ペタペタでおなじみのJot Penに、なんと筆圧が効くモデル「Jot Touch」が登場。Jot Pen自体、僕的にはそれほど使いやすいと思ってないです。透明円盤を通してペンの中心付近に描けるのは他のペンにない特長だけど、感触がペタペタ、カチャカチャ、ツルツル。これでじっくり何か描こうって気にはなれない。

Jot Touch、スタパ斉藤氏のレビューがあった。Jot Touchについて詳しくはそちらで。ケースからキャップがはずしにくいのには僕も困った。破損覚悟でマイナスドライバーでこじり出したもん。

APPBANKの記事も詳しい。

でも、その感触に慣れさえすれば、筆圧つきの「Jot Touch」を使えば、液晶タブレットの代替になるかもしれないなと、「ちょっといいかもね」くらいの期待感だった。

そんなとき、たまたまビックカメラに寄った。Jot Touchのことなどぜんぜん念頭になく、行った目的は「最近、紙に描くのが調子いいのでキヤノンのLideスキャナを買おう!」だった。先週書いたように、紙を大量入手したのでちょっと環境を整えようってことで。

USB電源なのでコンセントに繋がないでいいLideスキャナは気に入っていて、今までに3台使ってきた。CCD搭載の普通のスキャナより画質悪いしガラスから紙が浮いてるとボケるし、スキャン速度も遅い。でも低解像度でスケッチなど取り込むにはぜんぜん十分で手軽!

現在はエプソンのA3スキャナを使ってますけど、モーターかファンの音がヒューーーーってやかましい。スリープ状態になるまで10分くらい回りっぱなしなので、いちいち電源を切らなくちゃいけなくてめんどくさい。Lideは使ってないときはもちろん無音。

で、ビックカメラ4階にエレベータで上がったら、正面がiPad関係売り場。Jot Touchのパッケージが目に入ってしまった。「これの性能次第では紙に描くの完全廃止にできるかもね」って考えてたことが実物を前にしてわっと噴き上がり、約1万円もするけどとりあえずカゴに入れてからスキャナ売り場へ。

キヤノンのLide 210、安っ! 8000円くらい。4台目のLideだぞ。買おうと思ってハッと気づいた。さっきカゴに入れたJot Touchの目的は「紙に描くのを廃止」じゃなかったか? 紙に描かないならスキャナいらないじゃん!

紙を大いに使う前提のスキャナと、紙廃止前提のJot Touch。あれれ? 互いに正反対の性格の製品を買おうとしてる自分。思考がフリーズ。両方買うと、どちらか「ムダだった〜〜〜!」って後悔する。うーーむ、困ったなこりゃ。おまけに、スキャナよりJot Touchのほうが高価ときてる。

落ち着いて考える。スキャナは従来の延長でしかなく、それも音がするA3スキャナの代替くらいの役割。モノとしての魅力も興味もJot Touchのが上。仕事場環境を一変させるかもしれないのだ。当然後者の勝ち! ってことでJot Touchを買ってきたわけだが・・・。

Jot Touchを主にiPadアプリ「Procreate」で試してみた。筆圧ちゃんと効きます。が、ワコムの筆圧設定を一番軽くして使ってる僕的には重すぎてぜんぜんダメ。ブラシ設定で筆圧効く幅をしばらく調整試みたけど、軽い筆圧が効く感じにはできなかった。

ペン先が接触してるときの軽い筆圧は感知しない。力を入れて押し当てたときスプリングでぐっと沈む。その状態で初めて筆圧感知するらしい。なので、軽くスケッチ用には筆圧ほぼ関係なし。僕的にはiPadでのお絵描きはスケッチ用途がメインなので筆圧は期待ハズレでした。ただし、油彩タッチとかペンタッチなどでぐぐっと力を入れて描く場合には割と有効。

iPadがツルツルなもんだから筆圧を強く書くと滑っちゃって思うような線が描けないのも困る。クリアファイルの切ったやつとか敷くとちょっとはマシだけど、日常的にそれする気にはならないし。あと、サイドボタンはUNDOなどに使えるけど、うーーん、ジャマです。筆圧を強く描こうとするときなどに押しちゃったりする。

で、ぜんぜんダメかというと、いいところもある。ペン先の円盤が標準のJot Penより小さく、摩擦の感触もマシ。ペタペタカチャカチャって感じが弱くなってる。筆圧をそれほど重視しないのならこのペンは割と使えそう。ここぞというときだけBluetoothをオンにすれば、iPadとJot Touch双方のバッテリーの心配も少なくなるわけで。

とはいえ、iPad用ペンを各種試してきましたが、まだどれにも満足できてないなあ。結局、ASUSのタブレットのように、WACOMのユニットのようなペンが使える仕組みがiPadに搭載されない限り、過大な期待をしないで指だけ使うのがいちばんイイ気もする。ペンとか工夫しはじめると「惜しい感」だけがどんどん増大してく。

余談。Jot PenにはiPadにくっつくように強力マグネットが内蔵されてる。これが超ジャマ! ペン立てにJotを入れておいたのを引っぱりあげると、他のシャープペンや鉛筆ホルダーやハサミやクリップなどいっぱいくっついて出てきちゃって、ウザーーーーッ!

2012/09/18

ドローイングと紙のコスト

スケッチは全部デジタルでやりたいんだけど、キャラのラフを何十個とか描くようなときは鉛筆やサインペンのほうがぜんぜん速い。アナログのほうが明らかに速そうな作業だけ、プリント&スキャナで「パソコンの外に一旦出し、戻す」ってやりかたをする。トレースにはUSBから電源を取れるLEDのトレース台を使ってます。

紙にボールペンで粗く描いて、トレースして形を整えて、もう一回トレースして本番前状態、それに赤で微修正とか描き入れる。それをもう一回本番トレースする。都合3〜4回トレースすると、完成度上がるねえ。(トレースの元の絵と新しい紙を重ねて固定するとき、3Mの「プリットひっつき虫」っての便利。錬り消しでもオーケー。)

普段なら途中で面倒になってデジタルに移行しちゃうけど、先日は鉛筆で最終トレースまでやってみた。仕上げトレースはPhotoshopでやっても時間的にはたいして変わらない。ただ、Photoshopでトレースすると全部ていねいに描かないと粗が目立っちゃう。鉛筆のちょっと汚いテキトーな線のほうがラフ的にはいい感じなのだ。サインペンも有用。筆圧をかけなくてもいいので疲れないし、二度描きが少ないので速い。

で、使った紙はマルマンスケッチブックでおなじみの、厚手のボコボコした画用紙。粗描きのときはいい感じの摩擦で描きやすいけど、鉛筆で細部をじっくり描くと、ボコボコの凹凸に沿って芯が滑ってしまってダメ。

こういうときはTooの「PMパッド」にかなう紙はない。途中で気がついてたけど、タッチの統一という点で途中で変えるわけにもいかず。PMパッド、とっておきってことでA4が3冊ストックあるけど、新しい紙とか買い込んだり先日のOA用紙みたいに大量入手しちゃうもんだから、いつまでたっても使わない。

PMパッドはA4サイズでもひとまわり大きい。いつも裁ち落としてA4にしてる。A4ジャストのPMパッドがあればいいのに、と思ったらあるんですね。「PMコピー」という商品がそれ。でも高級だなあ。50枚で800円近くする。

とはいえ、一回の仕事で50枚も使うことは滅多にないし1枚16円って考えると、仕事の道具としてはコストを無視できるくらい安いんだけど。っていうか、一瞬高いと思った比較対象のコピー用紙が安すぎるってことか。

アマゾンで検索してみたら、A4コピー用紙500枚x5冊で1450円ってのがあった。1枚0.6円! どんだけ激しく描きまくったって半年や1年はもつでしょ。仕事のコスト的には1日1冊500枚使ったって痛くも痒くもない。もうドローイング用の紙についてはコストは実質ゼロ円と思ってまちがいないな。

 

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2012/09/17

OA連続用紙白紙フォーム

先日の片づけ作業は店舗兼事務所を廃業みたいなアレだったので、新品や新品同様の不要品が山ほど! 事務用品や机や棚などいろいろほしいものがあったけど、いちいち気にしてるときりがない。そんな中、OA用紙の束だけもらってきた。

この用紙、PLUSの「OA連続用紙白紙フォーム」っていう両端に小さい穴が並んだ紙。A4くらいのサイズ。薄手でカサついてて鉛筆で描きやすい。2000枚入りのうち半分くらい入ったもの。つまり1000枚! ミシン目で分割できる、長〜〜〜〜く繋がった紙。長さ28センチx1000=280メートルだよ! わくわく! もうドローイング用の紙は数年は買わなくていい!

 

2012/09/16

メーカー製PCを分解

某所で事務所の片づけを手伝ってきた。まずは古いパソコン2台を捨てる準備。顧客情報入りのHDDがそのままではマズいので消去、しようと思ったけど、ちゃんと消すには時間かかりすぎる。Macを処分するときだって、「0を書き込む、それを7回繰り返す」とか。数日がかりになっちゃう。


手っ取り早い方法は、以前にデジクリにも書いた「HDDにブスブス穴を開けて廃棄するサービス」を利用すること。自分の不要HDDもいくつかたまってるし、いっしょに出せたら都合がいい。

2台のうち片方はノートPC。裏蓋をはずしてフロッピードライブとワンセットになってるHDDを取り外す。これは簡単だったけど、問題は10数年前の富士通のデスクトップパソコン。

カバーを開けてもHDDが見当たらない。まさかHDD非搭載? CDドライブもついてるし、そこまで古くはないだろう。おかしいなとケーブルをたぐって探すと、なんとフロッピードライブの下のCDドライブの下の底面にあった! たどり着けるのか??

ドライブをマウントしている金属板のあっちこっちを探し、はずせるネジを全部はずしてもビクともしない。数十分後、前面の樹脂カバーをバコッと全部とりはずさないと見えなかったネジを発見。なんとかフロッピードライブとCDドライブをはずし・・・。

ところがドライブ全体を覆う大きなマウンタが外れない。今度はのたうつケーブルを全部ひっこ抜いてみると、一個のネジが中央に! ああっ ひょっとしてこの一個を取り外せばドライブ全体が外れたのか〜〜〜っ! と思ったけど、そんなに単純ではなさそう。

パズルのように組み合わさった金属板をどうにかはずし、無事HDDを取り外し完了。あとはテキトーにネジ一個ずつつけてとりあえず詰め込んでフタ。ってことでネジが数十本余ったけど、いいやこれで。捨てるパソコンを律儀に組み立てるのもバカらしい。エアコンがない部屋での作業、ヘロヘロ状態に。あー、しんどかったぜー。

今までWindowsパソコンの中を開けたのはDellくらいしかなかったけど、けっこう考えられてて簡単ワンタッチでした。Macもちょっと前のノート型はHDDにアクセスするのも大変でしたが、最近のモデルは拍子抜けするほど簡単。メモリーやHDDなどけっこう頻繁に出し入れしてたので、パソコンを分解って感覚が麻痺してた。昔のPC、おそろしいです。もういじりたくない〜。

2012/09/15

日曜洋画劇場が終了

なんかTwitterで話題になってると思ったら、終了なのか! 10月の番組改編で従来の枠としての日曜洋画劇場はなくなるものの、バラエティやドラマや特番に混じってイレギュラーで日曜洋画劇場もやることになるらしいってことで、完全消滅ではないようですが。

地上波で映画枠ってあと金曜ロードショウとテレビ東京の昼間くらい? 日曜洋画劇場がなくなったら「洋画」自体が消滅の危機。僕らみたいに子供のうちから洋画に親しむ機会がほぼなくなるも同然。洋画も洋楽と同じくごく一部のマニアのものになっちゃうんだ。


ビデオ録画もDVDもなかった頃って、テレビ放映の映画って正真正銘一回きりのチャンスだったから食い入るように見てた。映画雑誌で放映予定とかチェックして、見たかったあの映画が今月放送されるって狂喜して。ビデオデッキ買えたのって就職して数年目だもん。僕よりちょっと下の年代の人たちは物心ついたころからビデオが家にあったんだろうな。

まあ、実際のところ、二十何年も前からテレビの映画放映を楽しみに待つことはなくなっちゃった。でも、風呂上がりに途中で見はじめた映画の虜になって最後まで見ちゃうってのもいいんだよね。フリーになって日曜の感覚が変わったこともあって、「日曜洋画劇場」と意識して見たのは淀川さんがいた頃までくらいかな。

小学校高学年から映画音楽好きだったので冒頭のテーマ曲とか、テレビのスピーカーにラジカセくっつけてたくさんカセットに録音してました。でも、テレビの映画って本来の主題曲ではなくて、別の映画の主題曲がくっつけてあったりすることに途中で気づいたり。セリフと効果音と音楽などマルチトラックに別れている今の映画とちがい、昔の映画は音声が別れてないため、日本語の吹き替えだけでなく音楽や効果音も作ってた、とTwitterで教えてもらった。

余談1。1975年頃、淀川さんに興味を持った。この人ずいぶん歳みたいだから亡くならないうちに記念にしようってことで、テレビ画面で解説してる淀川さんを写真に撮ったことがある。その後1998年まで23年も解説は続いたんですね。で、さらにそこから14年もたってるって!

余談2。エンディングテーマ曲の「So In Love」 。たしかにこの曲がかかるとサザエさん症候群どころではなく「明日は学校に行かなくちゃいけないのかー」って憂鬱になったよねえ。中学の頃にエアチェックした中にジュリー・アンドリュースが謳ってるバージョンがあって、あっこの曲だ! って。あと、エンディングのクレジットに「効果/赤塚不二夫」っていつも出てきて、マンガ家っていろんな仕事してるんだな〜って思った(もちろん後に別人と判明)。

余談3。「録画予約してビデオで映画」については、ずいぶん前に悟った。録画した映画もドラマも録画したら最後、再生されることはまずない、と。いやマジ、ビデオデッキを入手した85年頃から考えてみても、僕の場合、録画したら安心しちゃってそのままになります。その意味で、時間を限定されるテレビの映画はいいものかも。

ちなみにうちには最後に動かしたのが10年前くらいになるVHSと8mmビデオのダブルデッキがありますが、もう動かなくなってるだろうな。引越したときに配線さえ繋いでない。もちろんDVDやHDDにテレビ録画の機械なんて買うこと検討したことすらなかったり。

2012/09/12

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Photoshop混合ブラシツール



ブラシツールのところに「混合ブラシツール」という見慣れないツールを発見 (と言っても、前バージョンを飛ばした僕が知らなかっただけでCS5からついてたそうです)。これ、Painterの「水滴」だよー! PainterにできてPhotoshopにできない最後の砦の一つがついに陥落。ようやく滑らかな混合ぼかしがPhotoshopでも可能になった。従来の指先ツールだと色をただ引っぱる感じで自然なぼかしができなかったのです。

どういうことかというと、粗く描いておいて、滑らかにぼかせるわけ。Painterではずっとこの描き方をしてました。

2012/09/10

ペンタブレットとディスプレイの距離

「タブレットを置く角度(左右に回す方向)の調整が最重要!」って散々言ってますけど、そういえば「ペンタブを使うときの画面までの距離」って書いたことなかったかも。この「距離」とはペンタブとディスプレイまでの距離のことですが、要するに「ディスプレイの見かけのサイズ」のこと。

Mサイズのintuosを使うとき、27インチ液晶だとペンを少し動かすと大きくカーソルが動くため、神経使って疲れます(当社比)。小さい画面のノートパソコンでMサイズを使うと、タブレットのサイズは同じなのに細かく感じない。画面と板タブの比率だって変わらないのに、なぜだ? ってのはつまり、見かけのサイズに惑わされてるだけ状態なんだろうなと。

で、Mサイズ板タブのとき、27インチ液晶をちょっと机の奥へ引っ込めて遠くし、見かけのサイズを小さくしてみると、あれれ? 違和感なく描けちゃうのでした。

板タブ使っててどうも違和感あるときには、左右角度の他に、ディスプレイまでの距離を調整するといいかもよ。ということ。ペンタブを「違和感がほぼない状態」に調整できると、ウソみたいに描きやすくなりますね。

おまけ。何かの記事かブログで「液タブを使うとき手袋すると滑りがよくなって手の移動がラク」ってのありましたが、板タブでも手の移動をラクにすると負担が少なくて描きやすいのは確か。手袋やハンカチだとぜんぜん滑らないけど、メモ用紙か樹脂板を掌で引きずりながら描くとイイ感じ。

 

2012/09/06

フリクションボール

消せるボールペンの意味がわからなかった。消せたらボールペンの意味ないじゃん。消しゴムの代わりのゴムでこすると摩擦熱によって消え、冷やすと消した文字が復活するらしい。炎天下のクルマの中のノートの文字が全部消えてしまったのを、冷凍庫で冷やしたら復活!って話題もある。なんか頼りなくない? FAXの感熱紙が数年経つと消えちゃうの思い出す。


試しにフリクションボール、買ってきた。0.4の細いやつと0.7の「いろえんぴつ」っていうフリクションボール。青と黒。どちらも油性ボールペンと水性ボールペンの中間くらいの書き味。太いほうはインクの顔料が少ない感じで、黒なのに60%のグレーくらいの濃さ。

キャップ先端のゴムでこすると消える。おお! きれいに消えるねえ! これ、消す用のでかいゴムとか売ってないのかなと思ったら、いちおう専用のゴムも売ってるそうだ。しばらく書いてみて「そっか!」と思ったのが、「ケシカスが出ない」こと。ラフスケッチの初期に描いたり消したり繰り返して形を作っていくのにいいかもしれん。鉛筆のように手で擦れないのもいい。

冷やすと復活するってのもやってみた。冷凍庫にしばらく入れてみたら、100%の濃度には戻らないものの。50-60%くらいには復活しました。消した部分の紙の下から開封前のあずきバーを押し当てると、みるみる復活する! ガリガリ君でも可能。っていうか、寒い地方の冬だと消したの復活しちゃうんじゃないの?

「記録のツールとしての筆記具」がこんなに不安定なものでいいのだろうか? という疑問はあるけど、使い道によってはまあ便利かも。マンガの下絵をドライヤーで一気に消す、っていう使い方もあるらしい。(ところで、大阪府警で調書をフリクションボールで書き、後で無断で書き直して懲戒処分されたそう。だから−、基本的にボールペンが消せちゃダメだってー)

2012/09/04

SSDに換装

あれ? SSDってしばらく見ない間に半額くらいになってるんだー! 春に調べた値段を覚えてたので、ちょっとびっくり。メモリーだのHDDが見るたびに容量アップして値段が下がってたのははるか昔、とか思ってた。速さ・安心と値段を秤にかけるとビミョーだったのが、こんな値段ならだんぜんSSDじゃない?

数ヶ月前にMac Proを購入したとき、「しばらくSSDばかり使ってたからHDDがどんなもんだったか確認したい。ひょっとしたらHHDでもたいして変わらないんじゃない?」の意味もあってHDD搭載モデルにした。っていうか、SSDモデルは高かったんだもん〜。しかし、やはりSSDにすべきだった。HDDって細かい待ち時間や引っかかりが頻繁にあるでしょ? SSDに慣れちゃってると、それがかなりうっとおしい。せっかくのマシンパワーをHDDが足引っぱってる感じ。やっぱSSDに載せ替えよう。


インテル520シリーズの480GBを選んだ。BootCampパーティションを作らなければ容量はぜんぜん十分だし、600GBモデルだと急に割高になるし、

で、2.5インチのSSDをMac Proの3.5インチベイに差すには何かアダプタみたいなものが必要なんだろうけどよくわからない。検索すると、確かにマウンタが必要らしい。インテルSSDにはマウンタが付属するって話も出てきた。

ところが! Mac Proの3.5インチHDDベイはソケット直差しのため、付属のマウンタを含めてほとんどのマウンタは使用不可と判明! とりあえず、ちょっと高いけど「Mac Pro専用マウンタ」ってのを購入。

で、SSDとマウンタが届いて、さっそく装着してフォーマット。まず、SSDをMac Pro工場出荷状態にリカバリー・・・・あれ? Mac Proにはリカバリーディスクが付属してないじゃないかー! うーむむ、Mac App StoreからMountain Lionをダウンロードしてインストール時にディスク選択でイケるよね? と思ったら、そっか、option起動でRecovery HDを選べるのを忘れてた。やってみたら、「復旧10.8」ってディスクが出た。名前かっこ悪い。

その「復元10.8」からMacを起動し、「OSXを再インストール」でSSDを選ぶ。あっさりうまくいった。Mountain Lionのインストールが済んだらSSDに旧HDDの中身全部を転送。SSDを取り付ける作業開始後1時間で移行完了。Dropboxのインデックスを作り直させるのまで含んでも2時間で全工程が完了。

Adobe CS6、同じMacの中なら別ディスクからの起動でもライセンス認証いらないみたいね。元のHDDからアンインストールしなくちゃと思ってた。

当然といえば当然なんだけど、移行前のHDDとまったく同じなので移行した気がしない。2時間前のHDD起動のMac Proそのまま。さすがに動作はキビキビしてる! たいていのソフトが数秒で起動するし、再起動も速い! レスポンスが良くて快適。もうシステム用にSSDでなくHDDを選ぶってありえないわ。HDDは「大量データ保存専用」ってことで。ポータブルのストレージもSSDにしたい。軽いし。

余談1。SSDの寿命がまだ心配な人がいるかと思います。普及しはじめて4〜5年たってますが、「SSDの寿命が来た!」って記事が検索してもほとんど見当たらないところを見ると、少なくとも寿命が来るまで使い倒した人はいない様子。安心していいんじゃないかな?

余談2。Mac Proにアダプタ使わずにSSDを装着する、ムチャな方法の記事。厚紙で箱を作って下に差し込むんだって。これはイイかも。

2012/09/02

スマホのフリック入力

スマホにしてしばらくたつけど、フリック入力ができたらなあということで「タイピングの神様」っていうアプリを入れてちょっと練習してみた。最初まったくダメだけど、10分もやってたら割と指が自動的に動く感じになってきた。ちゃんとやったら数日で慣れちゃうかも。とはいえ、音声入力のほうがラクで速いけどね。

2012/09/01

fresco


例のフレスコ画のアレ、賞味期限切れネタにならないうちにTDWを一個と思って。数日前にだいたいできてたんだけど顔をどうするか迷って時間かかった。結局こうなったけど、あまりに異質なのでTDWには入れないことにするw

ところで、目の白い部分。指摘されて初めて気づいた。僕は白目だと思い込んでたけど、目のハイライトなのね。修復前の絵を見るとたしかにそうらしい。最初の「へんなダルマ」のユーモラスが薄れて気味悪い絵に見える!

素人によって修復されたフレスコ画の件

おばあちゃん修復のフレスコ画、苦労がしのばれる。絵を描いてる人はみんな、「なんでうまく描けんのだろう?」を何度もくりかえして「あっそうか!」が何百個も積み重なってなんとかなっていくんだよなあ。

で、思うのは、絵に限らずあらゆる技術に言えることだけど、素人が「プロに頼らないで自分でやっちゃえ!」の結果のほとんどは、これと同じ状態になってるんじゃないか? 支障が出てなくて大きな問題になってないだけで。なによりプロがそれを評価する機会がないわけだし。


そりゃヘタはヘタなんだけど、「邪心のない素人の試行錯誤の痕跡の塊」ってせいか、いい味出してるんだよなあ。量感としてもおもしろい。すでにいろんなところにこの顔を使ったパロディがいっぱい。Web的には2012年を代表する顔になるかも。ぜひタイム誌の「今年の顔」に!