2012/09/18

ドローイングと紙のコスト

スケッチは全部デジタルでやりたいんだけど、キャラのラフを何十個とか描くようなときは鉛筆やサインペンのほうがぜんぜん速い。アナログのほうが明らかに速そうな作業だけ、プリント&スキャナで「パソコンの外に一旦出し、戻す」ってやりかたをする。トレースにはUSBから電源を取れるLEDのトレース台を使ってます。

紙にボールペンで粗く描いて、トレースして形を整えて、もう一回トレースして本番前状態、それに赤で微修正とか描き入れる。それをもう一回本番トレースする。都合3〜4回トレースすると、完成度上がるねえ。(トレースの元の絵と新しい紙を重ねて固定するとき、3Mの「プリットひっつき虫」っての便利。錬り消しでもオーケー。)

普段なら途中で面倒になってデジタルに移行しちゃうけど、先日は鉛筆で最終トレースまでやってみた。仕上げトレースはPhotoshopでやっても時間的にはたいして変わらない。ただ、Photoshopでトレースすると全部ていねいに描かないと粗が目立っちゃう。鉛筆のちょっと汚いテキトーな線のほうがラフ的にはいい感じなのだ。サインペンも有用。筆圧をかけなくてもいいので疲れないし、二度描きが少ないので速い。

で、使った紙はマルマンスケッチブックでおなじみの、厚手のボコボコした画用紙。粗描きのときはいい感じの摩擦で描きやすいけど、鉛筆で細部をじっくり描くと、ボコボコの凹凸に沿って芯が滑ってしまってダメ。

こういうときはTooの「PMパッド」にかなう紙はない。途中で気がついてたけど、タッチの統一という点で途中で変えるわけにもいかず。PMパッド、とっておきってことでA4が3冊ストックあるけど、新しい紙とか買い込んだり先日のOA用紙みたいに大量入手しちゃうもんだから、いつまでたっても使わない。

PMパッドはA4サイズでもひとまわり大きい。いつも裁ち落としてA4にしてる。A4ジャストのPMパッドがあればいいのに、と思ったらあるんですね。「PMコピー」という商品がそれ。でも高級だなあ。50枚で800円近くする。

とはいえ、一回の仕事で50枚も使うことは滅多にないし1枚16円って考えると、仕事の道具としてはコストを無視できるくらい安いんだけど。っていうか、一瞬高いと思った比較対象のコピー用紙が安すぎるってことか。

アマゾンで検索してみたら、A4コピー用紙500枚x5冊で1450円ってのがあった。1枚0.6円! どんだけ激しく描きまくったって半年や1年はもつでしょ。仕事のコスト的には1日1冊500枚使ったって痛くも痒くもない。もうドローイング用の紙についてはコストは実質ゼロ円と思ってまちがいないな。

 

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