2014/12/17

■グラフィック薄氷大魔王[416] 2014年を振り返る小ネタ集+α

■グラフィック薄氷大魔王[416]
2014年を振り返る小ネタ集+α
吉井 宏───────────────────────────────────
今年の「グラフィック薄氷大魔王」の見出しから今年を振り返ってみる。掲載時点から進展したことなども書いてみます。
●2014年は最悪のスタートw [375]
1月は風邪引いてダウン。さすがに体に多少はガタがきてるかな。夏には初めて上からも下からもカメラを入れて検査したけど異常なし。たまにちゃんと検査すると安心できるわ。
3DシステムズのCubifyのYoshii Storeがオープンして2ヶ月でアーティスト向け企画全体がクローズしたのは残念だったけど、代わりにrinkakで同様のストアを開いた。以前に用意してあった3Dデータは全部活かすことができた。これからも少しずつ新作を足していくつもり。
●Huluで「LOST」の続きを見る [373]
昨年末にHuluを登録。見たのは「LOST」3〜6シーズンと「メリーポピンズ」だけw 半年で解約しちゃった。最近TSUTAYAの話も書いたけど、定額ってのがどうもダメだ。安い金額を払って見放題って、「いつでも見れる」→「あれ? 最近使ってないな」→「ダメだもったいない、やめよう」というコースを辿る。
以前、スポーツクラブのプール平日会員の料金が「安い!」と思って入ったことがあった。しかし、4〜5年後に解約するまでにプールに行ったのは数回。計算すると、一回当たり5万円のプール入場料でしたw

2014/12/10

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■グラフィック薄氷大魔王[415]「日本語IMの絵文字」「百年前って?」他、超小ネタ集

■グラフィック薄氷大魔王[415]
「日本語IMの絵文字」「百年前って?」他、超小ネタ集
吉井 宏───────────────────────────────────
●日本語IMの絵文字
Yosemiteにして以来、ずっと日本語IMで通してきたけど、やめた。変換候補に絵文字やエンコードが特殊な候補ばかり出るのがジャマでしょうがない。オフにできないのかな? あと、辞書登録のショートカットがないのが決定的に不便。ATOKに戻しちゃった。
●百年前って?
ネットで定番の話題に「百年前の日本の写真」がある。江戸末期や明治初期の風景や人物の写真がずらり。違うぞ〜! 百年前って大正3年。飛行機は飛んでるし、タイタニック号が沈んで2年たってる。日露戦争から十年。っていうか、第一次大戦が始まった年ってのはニュースでもやってたでしょ!
●TSUTAYAレンタル、定額会員
旧作DVD・ブルーレイ何枚借りても千円。31泊32日OKってスゲ〜! と思ったけど、一ヶ月に何十枚も見れないわけだから10枚見たら「1枚100円レンタル」と実質的には変わらないや。 逆に10枚以下だったら割高に。
●Yosemiteのスクリーンショット
スクリーンショットがレイヤーPNGになったのが非常に不便。Photoshopで開くと今までは「背景」レイヤーだったのが、「レイヤー0」になる。開いて利用する場合にいちいち「背景からレイヤーへ」しないといけないんでめんどくさい……。
●Macの計算機アプリ
OSXの電卓アプリ、計算結果をコピーして他の書類にペーストできること、知らんかったー! もうひとつ、別のアプリからプリントしようとして間違えて電卓で「command+P」したら、計算履歴がプリントダイアログといっしょに出た! 便利〜!

2014/12/03

■グラフィック薄氷大魔王[414]「知らんかった! Adobe Bridge」他、小ネタ集

■グラフィック薄氷大魔王[414]
「知らんかった! Adobe Bridge」他、小ネタ集

吉井 宏───────────────────────────────────

●rinkak 3Dプリントデザインコンテスト

僕も3Dプリント作品のショップを出してる「デジタルものづくりサービス rinkak」が、3Dプリント作品の国際コンテストをします。応募締切は来年1月19日まで。なぜか僕も審査員です。

https://www.rinkak.com/contest/3d-printing-design-contest/2014/1

●知らんかった! Adobe Bridge

あれだけ注意深くTDW作品を作ってるつもりなのに、ときどき「レイヤーの統合を忘れてる」「カラープロファイルが違う」「アルファチャンネルのつけ忘れ」「解像度が72dpiのまま」などなど、ミスを発見する。

何百個の画像の解像度やサイズを確認するのいちいち開くの面倒だなあと思ったら、Adobe Bridgeでリスト表示にするとそういった情報が全部出るのね! 知らんかったー。それぞれの項目でソートもできるから、発見もしやすい。

3Dに移行してからの千個以上のTDW完成画像をBridgeで確認してみると、あるあるいっぱいある。20〜30枚にひとつの割合で、上記の不備が見つかる。いっぺんに整理整頓できた〜!

●スタンディングデスクやめてます

先日のNHKのディズニースタジオのドキュメンタリーでも、スタンディングデスク率が多かった。もう普通になってますね。

僕もしばらくやってたけど、座るのがかったるくなるくらいには慣れた。作業は確かにはかどる。でも、考えたり頭を使う系の仕事は足に半分くらい意識を取られちゃう感じ。あまり良くないなと感じたので、今は普通に座ってることが多い。

そういえば、先日の東京デザイナーズウィークで10日間毎日10時間ほぼ休憩なしの立ち続けをやりました。最初は超しんどかったけど、やっぱ3日で慣れるね。お店で働くってあんな感じ?

●パソコンが壊れた、とは?

「パソコンが壊れた! 急いで新しいマシン買って来なきゃ!」とかよく見るでしょ? すごく気になってしまう。たいていシステムの調子が悪くて正常に起動しなくなった段階で「パソコン壊れた」ってあきらめちゃうようだけど、本当に買い換えが必要なのかと。

その人がパソコンにどれだけ詳しいとか何が原因なのかによって、「どう対応すりゃ買い換えずに済むか?」とか、「ああ、それは絶望だわ」とか、対処のレベルがぜんぜん変わってくるもんだから。

「パソコンが動かなくなった」には、システムの不具合、HDDが調子悪い、マザーボードなどのハードウェアが本当に故障、とかいろいろあるわけだし。HDDが壊れたなら載せ替えてバックアップからコピーすりゃいいとか言っても、いつ壊れても支障無いようにバックアップしてる人は相当な上級者しかいないんだよなあ。

SNSのそういう書き込みを見ちゃうと気になるけど、中途半端に首を突っ込むと面倒くさいことになるに決まってるから放っておくしかない。アドバイスしても感謝されることはないのかもしれないしw

●CDもダウンロードも売れないよ

YouTubeやGroovesharkでアーチスト名や曲名を打ち込んだら即聴けちゃうんだもん。iTunesを起動して曲を探して再生するより早い。発売されたばかりのアルバムを今すぐ聴きたいとかじゃなければネットにたいていある。

オフラインで聴く時間が多けりゃ買うしかないけど、僕もさすがにiTunesストアで音楽を購入することが少なくなってきた。ファンとしての投げ銭以上の意味を見出せない。データファイルじゃ棚に誇らしげに飾れないしね。

あと、アルバムや曲単位で鑑賞するってよりも、Mixとかで長く繋いだものが延々流れるネットラジオとかのほうがある意味「実用的」だし。ミュージシャンは大変だなあ。

音楽ストリーミングサービスについて、こんな記事も↓
「想像以上に収入低かった…アヴィーチーのヒット曲『Wake Me Up』作詞家アロー・ブラックがロイヤリティを巡りPandoraを非難」

http://www.musicman-net.com/business/42170.html

この人の場合、作詞でこのロイヤリティ。作詞作曲なら倍くらいはあるかもしれない。で、おそろしいのが、歌ってるだけで作詞作曲などしてないアーティストの場合、ほぼゼロに近いんじゃないか?

●楽曲使用にお金を払うのは当然?

ちょっと前の話題。「著作権侵害で訴えられたYouTubeの大スター、請求額は「1曲あたり1,500万円」」

http://wired.jp/2014/08/01/michelle-phan/

無茶なこと書いてみる。

「音楽の使用料」が著作権者の主な収入なら、楽曲が使われた分の料金を徴収するのは当然。でも、「CDやダウンロード販売」が主な収入源としたら。YouTubeや映画やテレビなどいろんなところで「楽曲を使用」したら、著作権者が使用者にお金くれる場合があってもよくない?

彼女のような人気動画作者には、BGMに使ってもらおうと音楽関係者が列を作る感じでもおかしくないよね。こんないい曲があることを数百万人に宣伝してくれてるわけで。知らない曲は買えないんだから。

●香港クリスマスディスプレイに吉井作品

Popcornというショッピングモールに僕のキャラクターが登場してます。野外展示と屋内展示、「30周年記念ギャラリー」w など5〜6箇所あります。二十数個のキャラクターの立体は人間より大きいものもあり、かなり大規模です。

https://www.facebook.com/PopCornTKO

ココリア多摩センターでも、昨年に続いて僕のキャラクターによるクリスマスディスプレイが出てます。
http://www.cocolia-tamacenter.com/

【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

スターウォーズ エピソード7の予告編が公開された。ミレニアムファルコンが飛んでるだけで鳥肌が立つ! 1年後か〜〜。その後、エピソード8、9も控えてるわけで、しばらくワクワクしながら生きていけるぞw

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
・ハイウェイ島の大冒険 http://kids.e-nexco.co.jp
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63

2014/11/26

■グラフィック薄氷大魔王[413]「トキワ荘の最重要ポイント」「本当は誰の動画?」他、小ネタ集

■グラフィック薄氷大魔王[413]
「トキワ荘の最重要ポイント」「本当は誰の動画?」他、小ネタ集

吉井 宏───────────────────────────────────

●香港のクリスマスディスプレイに吉井作品

香港のクリスマスの習慣で、ショッピングモールなどに大がかりなディスプレイがあちこちに作られます(「hongkong Christmas mall」で画像検索すると様子がわかります)。

http://bit.ly/1znbX2A

Popcornというショッピングモールに僕のキャラクターが登場してます。野外展示と屋内展示、「30周年記念ギャラリー」w など5〜6箇所あります。二十数個のキャラクターの立体は人間より大きいものもあり、かなり大規模です。

https://www.facebook.com/PopCornTKO

写真など入手できたらあらためて書きます。

●トキワ荘の最重要ポイント

漫画家になれるのは300人に1人!?「現代版トキワ荘」に行ってみた
http://www.chintai.net/news/2014/11/21/2565/

最重要ポイントが抜けてる気がする……。

トキワ荘には最初に業界最高峰の手塚治虫や寺田ヒロオがいて、かつ、最高峰の編集者がうようよ出入りしてたってこと。新人漫画家たちもいたから仕事を頼める環境セットがトキワ荘にあった。編集者にとって「圧倒的に便利だった」わけだよね。マンガ雑誌制作のポータルサイト的なw

「漫画家志望の仲間が集まって切磋琢磨したからみんな立派に一流プロになれた」は、トキワ荘の「機能」のごく一部にすぎないんじゃないかと。現代ではネットがその役割をするんだろうな。

とはいえ、ノウハウはネットでいくらでも手に入るとしたら、「仲間と切磋琢磨」の部分はリアルでやってもいい気もするけど、よほどの人格者が揃わない限り、悲惨なことになるような気が。いや、それでも楽しそう! な気がするんだよなあ。やはりあこがれ。

あとWikipediaを見ると、トキワ荘への入居はメンバーたちによる厳格な事前審査があったそう。入居できた時点ですでに「ある程度の実績があり、突然の穴埋め原稿提供に対応でき、アシスタントも務まる」をクリアした、「選び抜かれた漫画エリートたち」。だから、「彼らの多くが成功したのは必然」だそう。

このプロジェクト、入居期間に3年の期限があるのはいい方針だと思う。

僕が漫画家志望高校生だった70年代後半にはすでに聖地化してたトキワ荘だけど、さすがに手垢にまみれてしまってる印象。これからは「アオイホノオ」プロジェクトでw

●「わが青春のトキワ荘 〜現代マンガ家立志伝〜」

1981年の放送を見て戦慄したドキュメンタリーがYouTubeにあった!
https://www.youtube.com/watch?v=ao_QOUAVvfk

トキワ荘から脱落した森安なおや(詳しくはWikipediaで)。このドキュメンタリーの時点でたぶん47歳だけど19歳の僕から見たらおじいさんに見えた。まだマンガを描こうとしていたのだが、編集者には古すぎると言われ……。

当時、輝けるトキワ荘の面々の影にこういう人もいるのかと愕然とした。ある意味、僕の心の支えになってくれてたような気がする。これと、86年のNHK「手塚治虫 創作の秘密」は、僕の中の鉄骨のようなもの。
https://www.youtube.com/watch?v=sao4iO7_TE8

●Penultimateの同期

Evernoteの中を見てたら、iPadのPenultimateのラクガキノートが同期されてるのを久しぶりに発見。ちょっとPenultimateをいじりたくなって描いてみたけど、拡大表示と消しゴムがもうちょっと良ければなあ。と、他のノートアプリに移ってラクガキ。

他のアプリでのラクガキにも飽きて、机のMacに戻ってふとEvernoteを見たら、さっきのPenultimateのラクガキが同期されてMacのEvernoteに入ってる。いいじゃんこれ!

Penultimate、Mac側のEvernoteの描画ツールで描き込んだり新しく保存することはできるけど、同じノートに反映されるわけじゃないのが残念。それでもiPadのラクガキが自動的にEvernoteの入ってるのは確かに便利。

https://itunes.apple.com/jp/app/penultimate/id354098826?mt=8

●元々は誰の動画なんだ?

おじさんと猫が一本のトウモロコシを仲良く食べてる動画。
https://www.youtube.com/watch?v=GEH58L0WnNA

トウモロコシ食べる猫ってカワイイw
https://www.youtube.com/watch?v=57yZZC8kASI

上と同じ動画。文字入ってないからオリジナルかと思ったらアップ日は後なのか!
https://www.youtube.com/watch?v=N3Vc8JGTnSo

じゃあ、誰の動画なんだ? YouTubeとかで人の動画を丸ごとそのまま自分とこに流してる人多いけど、アクセス稼いで小遣い稼ぎって何でもやっていいのか? 面白いと思ったものを何本も繋いでまとめて見せるなら多少の利便性あるから理由にもなるだろうけど、そのままってのはなあ。

「ネットを徘徊して面白い動画や記事を見つけて自分とこにアップする」→「面白いものをまとめて見れる」。それがネットの特性で面白い部分でもあるんだけど、それを商売にしてるところが多すぎるし目立ちすぎ。せめて節度を持ってやってほしい、とかムリだなあw

●コメント無しのシェアやリツイート

FacebookでシェアしたりTwitterでリツイートも「こんな面白いものがあったよ!」って友達に知らせたり、集めてまとめて見れるようにしてるわけですよね? そういうのを「キュレーション」とか呼ぶらしいけどw

それはぜんぜん問題ないんだけど、どういう意味でシェア/リツイートしたのかまったく触れてないものが多いのがつまらない。「おもしろい!」と思ったのか「くだらない!」なのか、賛成なのか反対なのかくらい添えておいてくれたらと思う。

Tumblrはコメントつけないのが標準なのね。ネタをぐるぐる回しあってるだけみたいな。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

ココリア多摩センターでも、昨年に続いて僕のキャラクターによるクリスマスディスプレイが出てます。
http://www.cocolia-tamacenter.com/

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
・ハイウェイ島の大冒険 http://kids.e-nexco.co.jp
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63

2014/11/19

■グラフィック薄氷大魔王[412]「技術を共有する人しない人」他、小ネタ集

■グラフィック薄氷大魔王[412]
「技術を共有する人しない人」他、小ネタ集

吉井 宏───────────────────────────────────
●技術を共有する人しない人

「CGプロダクションの職場で技術を教え合わないのは全体の損失」というようなツイートを見て思ったこと。CGでも立体制作でも「自分はこうやってうまくいった、いかなかった」ってこといつも書いたり話したりしてると、もっといいやり方を教えてくれる人が必ず出てくるから、僕は「言うほうが得だ」派。

先日、年配のアーティストに絵画作品の話を聞いてて「これはどうやって?」って聞いたら「ぜったい教えられない」って言われた。上記のようなチーム内の話ではないので教える教えないは個人の自由だ。ただ、昔は「技法はぜったい秘密」って人が少なくなかったなあと思い出した。それがある種の常識だったかもしれないし、技法で特許を取ってる人までいた。

技法が秘密だと、そこから話が広がらないのがつまらない。技法を話してくれたら「僕はこういうの知ってるけど使える?」とか言えるし、話した結果、自分のやり方や情報が正しかったり間違ってることにも気付けたりするし。

あと、作者と作品のテーマや内容について突っ込んだ話をするのはかなりむずかしい。作者の内面や過去の記憶にまで遡るのは手軽にできるわけじゃないし、したくもなかったり。でも、技法の話だったらいくらでも盛り上がれる自信あるんだけどな。

ただ、技法を教えたり質問に答えるのは当然みたいに思われると、それはちょっと違う。作品を前に口頭で説明するならまだしも、Webでちゃんと伝わるように説明するのはマニュアル本の一項目を書くのと同じくらい大変。自主的にそういう活動してる人がWebにはいっぱいいるけど、ホント尊敬する。

●英単語=漢字一文字説

挫折したけど、昔、速読教室に行ってたとき、「日本語の文章には漢字とひらがなとカタカナがあって視認性が良く、ページ全体を一瞬見ただけでも何について書かれてるかだいたい分かる利点がある」と知った。速読じゃなく普通に読む時でも、漢字だけ一瞬ササッと拾えば大体の主旨はわかる。

その点、表音文字のアルファベットがズラズラと並んでる英語の速読って効率悪いよなあと思った。平仮名だけの何百ページの小説を読むこと想像すると、漢字仮名交じり文は便利だよなーと。そこで考えが止まったまま30年近く。久しぶりに思い出したわけだが……。

英語(や似たような表音文字)って、均一にズラズラとアルファベットが並んでるのでなく、分かち書きされてる。単語の一つ一つが漢字と同じ役割してるじゃーん!と気がついた。

一文字ずつ追わないよね。かたまりで認識するよね。読む場合、アルファベット26文字は、漢字で言えば「へんとつくり」みたいなものなんだなって。長すぎる単語は画数の多すぎる漢字と同じニュアンスなんだろうな。

でなきゃ、Tシャツに大きく単語をドーンと入れるようなものって成り立たないもんね。っていうか、英語のロゴってやはり漢字一文字と同等なのかも。

いやもちろん、英単語をかたまりとして認識してるのはわかってたけど、「英単語一つを認識するのは漢字一文字の認識と同等」と気がついたのは初めてだったので。

●iTunes映画の再生コントロール

夏以来、久しぶりに映画を見た。「メリダとおそろしの森」。Pixarなのに肩の力抜けてる感。サラッとこんなの作っちゃうおそろしさ。お話はめちゃくちゃコンパクトなのに全部隅々までちゃんと面白かった。大島優子の吹き替え、ぜんぜん悪くなかったよ。

しかし、iTunes映画の再生コントロールの不自由さはなんとかならんもんか? ちょっと戻したりちょっと進めたりできない。ネット配信の映画は再生コントロールがどれも不自由なので、結局、TSUTAYAでDVDを借りてVLCプレイヤーで見るのが一番快適だったりする。

iTunes、何かショートカットないものかとデタラメにいじってたら、「command+option+左右矢印」で5秒戻したり進ませられることが判明! やった! これで聞き取れなかったセリフとか細かく行ったり来たりが可能に。

「Option+Command+「←/→」ほんの少し数秒早送り・巻き戻し」

……このショートカット、普通に知られたものだったのか。「iTunes映画」に限定して探してたので見つからなかったのでしたw

http://bit.ly/14mfjtp

●ふなっしーの対談

NHKのふなっしーと阿川佐和子の対談めちゃくちゃおもしろかったなっしー! 以前からちょっと素が入って活動の背景をうかがわせる発言が楽しみだったけど、全開。キャラクターデザイナーとか名乗ってる僕的には割と冷静に観察してきたけど、やはり中の人の人柄がそのままキャラクターになってるところが強い。設定とか戦略とかこねくり回したキャラクターがかすむ。

【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/

席に戻ってきて座った瞬間、画面が暗くなってスクリーンセーバーが始まる現象。これに何か名前はあるのかな?

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
・ハイウェイ島の大冒険 http://kids.e-nexco.co.jp
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63

2014/11/12

■グラフィック薄氷大魔王[411]「とっても滑らか、スラスラ」他、小ネタ集

■グラフィック薄氷大魔王[411]
「とっても滑らか、スラスラ」他、小ネタ集
吉井 宏───────────────────────────────────

●とっても滑らか、スラスラ
(すいません、数年前に書いたのに載せ忘れてたネタです) 鉛筆やボールペン。日本の製品ってほとんどが「とっても滑らか、スラスラ」って方向ばかりに行ってるけど、僕には滑らかすぎて書きにくい。適度に摩擦がないと書きにくいと思うのだが。

特に鉛筆。uniとかスルッスルに滑らかだけど、あれで字や絵なんか書く気がしない。その点、ファーバーカステルは摩擦があって描きやすい。ステッドラーも同様。実は、メーカー品じゃない安い鉛筆がいい感じです。実は数年前にもらった宣伝ロゴ入り鉛筆が非常に描きやすくて、それで思いついて書いてる次第。

ファーバーカステルのGrip2001っていう三角断面でラバーのポチポチ付き鉛筆の摩擦のある書き味が好きなんだけど、三角で持ちにくいのでペンシルホルダー必須なのと、ラバーが風化して周囲にくっついたり汚すのが欠点。芯は芯ホルダーやシャープペンの芯と共通なのかな? 芯はいろいろ買いすぎて、今の調子で使ってるとおそらく今後500年は芯を買わなくていいかも。

日本語は漢字とかで画数が多いから滑らかでないと疲れやすいとかの意見があるんだろうけど、滑らかスラスラって謳い文句が一人歩きして書きやすいのと別の方向に無駄に進化してるような気がする。

2014/10/24

東京デザイナーズウィーク2014に
出展します


10月25日(土)〜11月3日(月) 明治神宮外苑絵画館前 詳しくはリンク

昨年から作っていた大型立体作品を一挙に展示します。普段は3DCGで作っていますが、フィギュアの範疇を超えるサイズで彼らを現実世界に取り出してみたい衝動に駆られ、FRP立体作品として作ってみました。そもそも、立体を作り始めたのは2006年からなのに、今まで一度もまともに展示したことがなかったのでした。これらをどう利用しようか、展示を通じて探ってみたいと考えています。


2014/06/25

話題の本のKindle版をなぜ出さない??

「どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった8日で辞めた話」、うわ! おもしろそうっ、てAmazonを見ると、Kindle版は出てない。こういう、ネットで話題の本の電子版が出てないってどういうこと? 今なら100%衝動買いするけど、次に本屋の前を通った時に買うかどうかわからない。もったいなくない?

アメリカでも電子書籍の扱いが安定してきて、全書籍のせいぜい3割? だそうで。日本じゃもっともっと低いとしても、電子書籍なら買うけど紙の本はいらないという僕みたいな層がいるとすれば、やはり電子版も紙と同時に出してほしいなあ。

で、しょうがないから紙の本を買って自炊するのに、しばらくすると電子版を出すんだよなあ。キーッ! 僕的には「紙の本は自炊の手間がある分、安くしてくれないと不公平」とか思っちゃう。

っていうか、「どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった8日で辞めた話」、タイトル長え~よ! 長いタイトルって最近多いねえ。まあ、そのまんま中身がわかりやすいから便利っていえば便利だけど。短いタイトルじゃ購買意欲を刺激されないのは確か。

もう一つの長いタイトルの本「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」は、Kindle版出てますね。

ソースの注ぎ口

最近のソースやドレッシングの注ぎ口の大きさは度を超してるんじゃないか? まともに注げないよ。昔のウスターソースの注ぎ口は樹脂の細いくびれをちぎって開ける方式で、スポイトの先端くらいだった。チューッて注いだものだった。。。最近のドレッシングなんか、普通にドボッとかけたら瓶の3分の1くらい出ちゃうもんね。

「調味料の売り上げを上げるにはどうするか? 穴を大きくしちゃおう。アホか。やってみたらすごい売り上げアップでウハウハ!」。それが事実かどうか知らないけど、それが伝説化して、取り入れる企業が増えたらしい……・

本来使いやすく最適にしたはずの穴のサイズを無理に大きくしてるわけで、そろそろ元に戻せよ~~。こんなことやってたらバチが当たるとか思わないんだろうか?

2014/06/23

ラフを描いてた鉛筆をふと見たら、「菅公 学問守護 岩津天満宮」って! 37年前に高校受験の時もらったやつだ! 割と僕は古いものどんどん処分しちゃう主義なんだけど、24年前に上京したときにそのへんにあった筆記用具をごっそり持ってきたものの生き残りらしい。岩津天満宮は岡崎にあるそうだけど、僕は行ったことない。天神鉛筆はまだ売ってるようです。

2014/06/22

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子供の声のロボット

ソフトバンクのロボット、19万8千円て! 赤字出るとか言ってたけどそんな安くしなくていいのに。それじゃオモチャ扱いにされる。ディアゴスティーニのロボットだって総額で15万円くらいするらしいよ。

なんちゅうか、子供の声でしゃべって人の感情がわかり、何か気の利いたことを言ってみせるロボット。そのステレオタイプ、もうやめたほうがいいと思うよ。役に立ちそうに見えないもん。無感情に指示を聞いてちゃんとやる的なもののほうが興味を引きそう。

っていうか、しゃべったりとか感情云々がメインの機能だったら、あの胸に付いてるタブレットの中にアプリとしてロボットを入れればいいじゃんw わざわざハードウェア作らなくても。

「子供の声でしゃべるロボットのステレオタイプ」ってやっぱ、鉄腕アトム世代だったりするんだろうな。僕の世代にとって、身近にいる感じのロボットって何だろ? アナライザー? ハック? 思い入れ的にはやっぱスター・ウォーズのR3-D2とC-3POあたりか。あと、警告!警告!のフライデーくんか。ドラえもんはロボットって感じしないな。

R2-D2型でいつもついて来て荷物持ってくれるロボットほしいw

2014/06/20

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メモ.appの色を変えた




Mavericksになって大きな不満だったのは、メモ.appの色が変わってしまったこと。メモ.appを「パッケージの内容を表示」で開いて、resourses内のpaper.tiffを黄色に塗りつぶして差し替えてみたら、以前のような黄色いメモにできた! 文字サイズと合わせられないので罫線は無し。やっぱメモは黄色!

メモ.appのもうひとつの不満は、プレーンテキストに設定できないこと。これ、なんとかならないのかな? そもそも、リッチテキスト自体が嫌いなのだ~。

リッチテキストは手間を増やすものでしかなく思える。コピペのたびに気をつけなきゃならないし。プレーンテキストでも要点をはっきり示したり見やすくするのは十分可能なのに、その工夫をすっとばして文字をでかくしたり色つけたりフォント変えたりして全体的にはゴテゴテと読みにくくしてるの多し。

見やすいように後でリッチテキストに切り替えて、太字にしたり色変えたりはアリだと思うけど。そりゃ、大量のテキストを読みやすいのはリッチテキストに軍配が上がるでしょ。

とか調べてたら、「Markdown」というものを発見。「書きやすくて読みやすいプレーンテキストとして記述した文書を、妥当なXHTML(もしくはHTML)文書へと変換できるフォーマット」だそう。

単にメモやテキストとしては、これはこれでまたややこしくなる原因になりそうなので使わないとは思うけど。

2014/06/19

ネットの暇人

以前に流行った動画やネタを、今頃になって面白いとかスゴイとかFacebookやTwitterに上げてる人がよくいる。それはその人が話題に疎いんじゃなく、僕が「一日中ネットばっかやってる暇人」の証明なんだよなあ。テレビ番組のオモシロ動画の大半をYouTubeで見たことあるんだってどうかしてるw

初めて見るネタに人によって時間のズレがあるのはしかたないですね。ネタに日付がついてないこと多いし。某有名サイトは記事に日付を入れないことで古く見えないようにしてるらしいし。そのへんの人がネットの話題をカバーしてるなんて思わないほうがいいよね。

もう一つ「えっ今頃なんで?」の型がある。たとえば、「先行者(中国の変なロボット)」が話題になったのは2000年で、もう14年前。当時、小さな子供だったり生まれてなかったりした若いやつが、「新しい話題」と思うのは当然。その世代には「えー!そんな話があったんだ~!」っていう新しい話題なんだよな~。